アジャイルコーチについてちょうど興味があったので行ってきた。

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余談: なんでアジャイルコーチに興味あるのか

次の会社は複業が可能なので、どのような仕事が複業でできそうなのか考えている。 まったく畑違いのことをしても、バリューは出せそうにないので、今までの開発の経験を活かした何かをやりたい。 充てられる時間についても、そこまで多くないことを考えると、ガッツリとした開発をやらせてもらうのは難しいような気がしている。 ということで、週1とかで開発の悩みや抱えている課題の相談にのったり、その解決のための調査や、実際に現場へ入った支援とかが出来たりしないだろうか、と考えている。 アジャイルコーチの中で、常時現場にいる方もいらっしゃるが、定期的に訪問して活動している方がいるので、興味があった。 自分がアジャイル開発の支援をするかどうかはわからないけど。


アイスブレイクとして、自分の現場での立場と今日のイベントで聞きたいことを付箋に書いて、隣の席の人と軽くお話した。

@ikikko さんと @yohhatu さんによる社内、社外コーチという立場についての講演から始まった。

@ikikko さんは、もともとエンジニア出身であり、2016年からアジャイルコーチとして活動を始めている。 本人は、アジャイルと冠をつける必要は感じていなく、チームの外側から支援するもの、という立場らしい。 Backlogの開発マネージャーでもあるので、常に支援先チームに常駐しているわけではない。 マネージャー業務をなるべく午前中に片付け、午後には横断的にチームの状況をチャットの会話やスクラムイベントを見学に言ったりしながら、状況を観察しているそうだ。 コーチとしてのインプット(勉強)については、週1ほどの外部の勉強会参加をこころがけている。 半年前にお子さんが産まれたこと*1から、頻繁には行けない状況ではあるらしい。 質疑のディスカッション中に、「マネージャーとコーチがどう違うのか」というロールの使い分けについての話があった。@ikikkoさんの考え方は、「マネージャーは決定権を持つ、けどコーチは決めることはせずに、決定権を持つチームを支援する」というものらしい。

続いて、@yohhatu さんの社外コーチの話。 ギルドワークスの現場コーチとしてお客さんへの支援の入り方は、現在は主に週1、2から隔週で現場に訪問し、スクラムイベントなどの支援をしている。 月1くらいになってしまうと、お客さんの状況がわからず、「たまにきて良いこというおじさん」という扱いを受けてしまうそうだ。 支援する頻度のポイントは、悩んでいるところに同席して方向性を決め、次の訪問のときにその結果が新鮮なうちに教えてもらえるかどうか、のようだった。 改善施策を伴走していくようなものなのだろうか。 支援先のチームや組織が成熟していったところから、徐々に訪問頻度を下げていき、離れていく。 これまでの支援期間は、だいたい1社あたり1、2年だそうだ。 また、社外コーチとして支援する内容は多岐に渡っていた。開発プロセスはもちろんのこと、営業やマーケティング、バックオフィス、カスタマーサポート、採用など開発の現場に影響を与えるものに関してなら殆どやっているようだった。

感想

アジャイルコーチという仕事は、かなり気苦労の多いものだろうな、と思っていたので、それの実際の話を聞けた。

社内コーチは、おなじ組織なのでいろいろな情報を得やすいが、兼務などが付くとどの立場で発言しているかによって受け取られる印象はかなり異なるだろう。また、社内に明確にアジャイルコーチを置くと決定したのだとすると、組織内にアジャイルに関する理解が多少なりともあるのではないだろうか。

社外コーチは、細かい社内の情報を知らない(知れない)ので、それらの情報を集めるための観察や傾聴のスキルが問われそう。 予め外部から来てることはわかっているので、その立場を利用して、ある程度自分のことを棚に上げて発言することはできそうだ。 ただ、その発言を受け入れてもらうためには、「○○の人」と言われるような外部から見てもわかる実績を持っておく方が良さそう。

そして、いずれも成果はチームのもの、という中でコーチ自身の成長をどう維持していくのかも大変そう。 自分はやっぱりエンジニアとしてメインでやっていきたいので、コーチとしての違う目線をどう養うか、というのもあるのかな。実際やるかはわからんけど。

おまけ

会場提供はnulabさん。

神保町に移転してから始めて来たけど、玄関かわいい。

ウェルカムドリンクに、よなよなエール、インドの青鬼、水曜日のネコが入ってて、いい業界だなって思いました。

提供してくださったnulabさん、ありがとうございました!

*1:おめでとう御座います!